第140話 遭遇
*ネタバレ・画像バレがあります。お気を付けください
◆◆暁のヨナ 23 イラスト集付き限定版 / 草凪 みずほ 著 / 白泉社
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前回のお話はこちら。
緋龍城
リリは
スウォンが書庫に入れてくれないし、
城下町にも行かせてもらえないと
ふてくされていた。
テトラは
真国との戦に備えて動くはずの2万の軍勢に動きがないことや
千州からの侵略の噂もあるし、
リリに知られたくない情報があるのかと
いぶかしむ。
そこへ、アユラが真国へ向けて出立をするということを伝えに来る。
しかも、2万の軍勢のうち、1万を率いて、
援軍として水の部族軍からも
約6千の出兵が決まったとのこと。
ずいぶんと足止めを食らった、
そう思いながら
スウォンは出立する。
一方、真国では
捕らえられている四龍とユンたちの牢屋そばに
ミザリが連れてこられる。
傷ついたミザリをみて驚く四龍とユンは
何があったか尋ねる。
すると、
「四龍さんの力が・・・欲しい・・・」
そうつぶやく。
ゼノの血や肉を食べれば不老不死になれるのか?
と問いかけるミザリに、
ゼノの力は誰にも移らない、
血を浴びた兵士も
肉を食べた獣も
皆等しく死んでいったこと、
昔、絶対に死んでほしくない人間がいた、
だけれど、その人にも死は等しく訪れた。
今はそれでよかったと思っている、
人とは違う、
自分のような力はない方がいい、
そう話すゼノ。
それを聞きながら、
そうかもしれない、
でも捕らえられてからたびたび見る夢は
自分の脚が奪われて
もう二度と、泣いている彼女のもとへ
飛んでいけない夢だ。
そう思うジェハ。
サンサンの野営地では
殺気立っていた町の様子は
昨日の件を境に変わっていた。
ヴォルドは、
ヨナが心配ならば、こちらから探しに行くか、と
ハクに尋ねる。
ハクは、
下手に動いたら行き違いになるかもしれない、
そう話す。
謝るヴォルドに
ハクは対立していても
ヴォルドにとって、ヨタカ達は仲間なんだな、と話す。
五星はバラバラになってしまった、
風の部族がうらやましい、
あんな風にみんなで平和に暮らすのが夢だ、とヴォルドは語る。
その頃ヨナは水の部族の出兵しているところへいた。
ヨナの読み通り、
スウォンは水の部族に援軍を求めていた。
そこへ水の部族軍と並走していたヨナの乗った馬車が
怪しまれて攻撃される。
ヨナを守り、戦うアルギラ。
そこへケイシュク参謀がやってくる。
ヨナの顔を見たケイシュクは
まさか・・・・と口にするが、
知り合いではない、と言う。
ケイシュクがいるということは
近くにスウォンがいる。
そう考えたヨナは
アルギラに手を出さないで、
真国のタオ姫からお預かりした大切な友人です、
と話し始める。
あなたがわたしの顔を知らないはずがない。
わたしはイル王の子、ヨナ。
真国について
あなた達の主、スウォンに話があります。
交渉する最後の機会にかけるヨナ。
ケイシュクは
「殺せ」と命じる。
北山でハクと共に亡くなった。
このようなところで真国の話を持ち込むわけがない、
真国の密偵であるとし、
スウォンへの報告も不要、
殺せ、と言う。
それに対してヨナは
戦を前にして、
真国の使者の言葉も聞かず、
なぜ不条理に殺されなければならない
それが父を葬ってまで手に入れた地位で
やりたかったことか、
そう、厳しい目で話す。
この目にケイシュクは
これがほんとうにヨナ姫か・・・?と驚く。
そして、
そこへスウォンがやってくる。
<感想>
どんどん物語が加速して進んでいきますね。
ヨナが美しいこと・・・・
ハクのキジャ、シンア、ジェハ、ゼノ、ユンへの気持ちの深さに
改めてハッとさせられて、
始めの頃の守りたいものが風の部族とヨナだけだった時のハクとは違って
四龍、ユンとハク。
お互いに守りたい、大切な存在になっているんだな、と感じました。
よかったね、ハク・・・・と涙です。
そして、この作者さんのすごいところは
これだけのシリアスな展開の中に絶妙にギャグが入ってくるところです。
今回は四龍組、シンアがやってくれました。
もう、ほわっとして、
それだけに物語が余計に際立ちます。
次回も楽しみです。
次は5月20日ですね。
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